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工場内ネットワークの不正通信を早期発見できる監視サービス:製造ITニュース
安川情報システムは、トレンドマイクロのネットワークセンシング技術を搭載した、工場向けの不正通信検知サービス「MMsmartSecurity FS-Eye」を発売した。
安川情報システムは2018年1月16日、トレンドマイクロのネットワークセンシング技術を搭載した、工場向けの不正通信検知サービス「MMsmartSecurity FS-Eye」を発売した。
トレンドマイクロのネットワークセンシング技術は、発見が困難な標的型サイバー攻撃やゼロデイ攻撃をネットワーク上の振る舞いから検知することで、それらの攻撃に対して早期に対応し、被害を最小限にする。工場内の既存のネットワーク通信に影響を与えずに監視できるという特徴も持つ。
MMsmartSecurity FS-Eyeは、工場内に監視用のエッジPCを設置し、クラウド上からトレンドマイクロの技術によって制御ネットワークのセキュリティを常時監視する。不正な通信を検知した場合は、ネットワーク管理者にメールまたは電話で通知する。
同サービスは、閉域網を用いることでセキュリティを高めている。また、エッジPCが故障しても工場のネットワークに影響を及ぼさないようになっているなど、既存のネットワークに配慮した設計となっている。
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