ニュース
精密FA設備の需要増で、福島県と長崎県の工場を拡張:工場ニュース
日特エンジニアリングは、福島県福島市の福島事業所と長崎県大村市の長崎事業所の工場を拡張する。両事業所の拡張は、同社が見据える連結売上高500億円の体制づくりの柱となる。
日特エンジニアリングは2017年11月29日、福島県福島市の福島事業所と、長崎県大村市の長崎事業所の工場を拡張すると発表した。
福島事業所は、約6万3000m2に及ぶ隣接地を購入・造成し、現事業所との連絡通路を確保した工場建物を新設する。予定投資額は約13億5000万円、延床予定面積は約5640m2。稼働開始は2019年3月を予定している。
長崎事業所は、現在の長崎事業所の土地上に増築する。予定投資額は約4億5000万円、延床予定面積は約2250m2。稼働開始予定日は2018年10月だ。
福島、長崎両事業所は、同社の主力である精密FA設備とそれに関連する設備機器の開発、製造、販売に従事する。同社は、連結売上高500億円の体制づくりを見据えており、両事業所の工場拡張はその柱となる。今後、同社では設備需要環境の変化を捉えながら、持続的成長を図るべく、研究開発、アライアンス、人員の増強、海外生産の拡充を進めていく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- スマートファクトリーがいよいよ現実解へ、期待される「見える化」の先
ドイツのインダストリー4.0がきっかけとなり関心が高まった、IoTを活用したスマートファクトリー化への動きだが、2017年は現実的成果が期待される1年となりそうだ。既に多くの実証成果が発表されているが、2017年は、実導入ベースでの成功事例が生まれることが期待される。 - 海外展開でもうかる企業は一部だけ!? 日系企業が国内生産にこだわるべき理由
長年生産管理を追求してきた筆者が、海外展開における「工場立地」の基準について解説する本連載。4回目となる今回は、あらためて日本国内での生産の価値とその可能性について解説する。 - ドイツが描く第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?【前編】
「インダストリー4.0(Industrie 4.0)」という言葉をご存じだろうか? 「インダストリー4.0」は、ドイツ政府が産官学の総力を結集しモノづくりの高度化を目指す戦略的プロジェクトだ。インダストリー4.0とは何なのか。同プロジェクトに参画するドイツBeckhoff Automationグループに所属する筆者が解説する。 - インダストリー4.0の地味化はいい傾向?悪い傾向?
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについてお伝えしています。第13回となる今回は、2017年4月に開催されたドイツの「ハノーバーメッセ 2017」で見えた傾向についてまとめます。 - インダストリー4.0がいよいよ具体化、ドイツで「実践戦略」が公開
注目を集めるドイツのモノづくり革新プロジェクト「インダストリー4.0」。この取り組みを具体化する「実践戦略」が2015年4月に示された。同プロジェクトに参画するドイツBeckhoff Automationグループに所属する筆者が解説する。 - 富士通が貫く福島発“メイドインジャパン”としての誇り
富士通のデスクトップPC生産を担う富士通アイソテックは、同社のデスクトップPCの累計出荷台数が2000万台を達成したことを発表。今や多くのメーカーが当たり前のようにPC生産の海外移転を進める中、福島県伊達市に本拠を置き、独自の生産プロセスの改善によって日本国内での生産を続けてきた同社の取り組みを紹介する。