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まず「つなぐ」のか、それともスマート工場か、選択肢を提供するシュナイダーSCF2017(2/2 ページ)

シュナイダーエレクトリックグループは「SCF2017/計測展2017 TOKYO」において、機器の連携を“まず”実現する「Pro-face」ソリューションと、総合的なスマート化を推進する「シュナイダーエレクトリック」ソリューションの両面を訴求。どちらの面からも最適なソリューションを提案できる総合力を訴えた。

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グローバルでの実績を国内に持ち込むシュナイダーエレクトリック

 一方でシュナイダーエレクトリックでは、海外で豊富な実績を持つ強みを生かしてスマート工場ソリューションを展開していく方針である。同社では、ハードウェアやソフトウェア、ネットワークやインテグレーションなどを最適な形で組み合わせたIoTプラットフォーム「EcoStruxure」を展開。既に海外では2007年から展開されてきたが、このEcoStruxureを、ビルディング、電力グリッド、工場プラント、データセンターの4分野に向けて最適化したソリューションを提供。日本での取り組みも強化している※)

※)関連記事:20年前から取り組む企業が語る「今までのIoT」と「これからのIoT」

 これらの流れに合わせて、海外で展開する機器群の日本での展開も開始。信号灯やサーボモーター、インバーターなどの展開を進めていく。さらにIoT対応PLCなども新たに展開する計画。Ethernet/IPの他、OPC UAに対応し上位システムと容易に接続が可能。2018年に投入する計画を示している。林氏は「OPC UA対応などへのニーズは高い。包装機器など今後IoT対応を広げていきたい機器メーカーに対して提案を進めていく」と述べている。

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IoT対応コントローラー。2018年に国内でも投入する(クリックで拡大)

 さらに、工作機械や製造機械の状態監視、予防保全などを丸ごとクラウドサービスとして展開するデジタルサービスプラットフォーム「EcoStruxure Machine Advisor」を参考出品。これは、工作機械などの状態をシュナイダーエレクトリックの機器を通じて取得して、シュナイダーエレクトリックの保有するクラウドに送り、そのデータを基にシュナイダーエレクトリックが状態を監視し、最適な保全を提案するというもの。状態監視からメンテナンスまでをサービスとして一括で請け負う取り組みだ。

 林氏は「自力でクラウドシステムを構築し予防保全を行えるような企業は問題ないが、中堅以下クラスで自社のみでは難しい場合なども多い。そうした企業にとって、アフターサービス領域をサービスとして提供することで自社のサービスを拡張できる利点がある。現状は参考出展だが、今後展開を進めていく計画だ」と述べている。

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「EcoStruxure Machine Advisor」の画面イメージ(クリックで拡大)出典:シュナイダーエレクトリック

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