ニュース
業務用車両の情報をクラウドで管理できるIoTプラットフォーム:製造ITニュース
トライポッドワークスは、業務用車両向けのIoTプラットフォーム「BLUE-Connect」を2018年1月から提供する。タイヤセンサーやスマートフォンから収集した情報をクラウドで統合管理し、商用車の車両管理や安全運行業務に活用できる。
トライポッドワークスは2017年12月7日、業務用車両向けのIoT(モノのインターネット)プラットフォーム「BLUE-Connect(ブルーコネクト)」を、2018年1月から提供すると発表した。価格は1車両あたり月額980円(税別)で、契約は10車両から。導入時にはセンサー購入費用が必要となる。同社では、2018年12月までに1万車両の契約を販売目標としている。
BLUE-Connectでは、トラックやバス、タクシーといった業務用車両を管理する、テレマティクスサービスを提供する。タイヤ外部から装着可能なキャップ型のBluetooth対応センサー「Blue-Sensor」、スマートフォンなどからクラウドへデータを転送するアプリケーション「BC-Gateway」、受信したデータを保管・分析するクラウドサービス「BC-Cloud」の3つで構成される。
タイヤの空気圧や温度をはじめ、車両位置、進行方向、高度、速度、気圧、走行距離などのデータをクラウド上で管理。それらをリアルタイムでダッシュボード画面から確認できるため、商用車の車両管理や安全運行業務に活用できる。
今後はアルコールチェッカーや庫内簡易温度計など、対応センサーの種類を増やし、積載物やドライバーの健康などが管理できるようにサービスを拡充していく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 世界を席巻する黒船「MaaS」が本格上陸へ、日本の自動車業界に迫る決断の時
ウーバー(Uber)に代表されるライドシェアやカーシェアは「MaaS(Mobility-as-a-Service)」として、世界各地で急激に市場を拡大している。日本でも、間もなくMaaSの本格導入が始まる可能性が高い。このMaaSに対して日本の自動車業界はどう対応するのか。決断の時が迫っている。 - 製造業は「価値」を提供するが、それが「モノ」である必要はない
製造業が生産する製品を販売するのでなく、サービスとして提供する――。そんな新たなビジネスモデルが注目を集めている。サービタイゼーション(Servitization、サービス化)と呼ばれるこの動きが広がる中、製造業は本当にサービス業に近くなっていくのか。インタビューを通じて“製造業のサービス化”の利点や問題点を洗い出す。本稿では、サービタイゼーションを研究するペンシルバニア大学 教授モリス・コーヘン氏のインタビューをお伝えする。 - 製造業のサービス化、予兆保全は単なる「はじめの一歩」
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。しかし、そこで語られることは抽象的で、いまいちピンと来ません。本連載では、そうした疑問を解消するため、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて分かりやすくお伝えするつもりです。第7回は、前回に引き続き「製造業のサービス化」についてご紹介します。 - 第4次産業革命の真の幕開けとなる2017年、カギを握るIoTプラットフォーム
2016年は製造業におけるIoT活用が具体的なものとして進展した1年となったが、2017年もその流れはとどまることはない。実導入や実活用に向けた本格的な動きが広がる中で2016年に注目を集めたのが、IoTを活用する基盤「IoTプラットフォーム」である。さまざまな解釈、さまざまなレイヤーのIoTプラットフォームが乱立する中、2017年はIoT基盤の整理が進む1年となる。 - 産業用IoTプラットフォームは4タイプに分類可能、矢野経済研究所が調査
矢野経済研究所は、製造業などがIoT(モノのインターネット)活用に向けて利用を検討している“IoTプラットフォーム”ベンダーへの調査を行った。その結果から「産業用IoTプラットフォームはおおむね4つのタイプに分類できる」と報告している。 - 第4次産業革命を支えるIoTプラットフォームって結局何なの?
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについてお伝えしています。第10回となる今回は、2016年から雨後のタケノコのように乱立する「IoTプラットフォーム」について説明したいと思います。