ニュース
介護福祉向けの使い切りスマートウェアを開発、価格は2000円から:ウェアラブルニュース
ミツフジは、ウェアラブルIoTブランド「hamon」の新製品として、使い切りウェアを開発した。介護福祉向けで、介護福祉施設入居者のヘルスデータの管理や就寝中の見守りを行う。
ミツフジは2017年10月26日、ウェアラブルIoT(モノのインターネット)ブランド「hamon」の新製品として、使い切りウェアを開発したと発表した。希望小売価格は2000〜5000円(ウェアのみの価格、タイプによって異なる)だ。
介護福祉向けの使い切りスマートウェアで、介護福祉施設入居者のヘルスデータの管理や就寝中の見守りに活用する。着脱が容易で、寝たきりの入居者などの介護現場でも利用できる。サイズは01、02、03(S、M、L)の3種類、素材は不織布製で伸縮率が280%だ。吸水速乾性があり、手洗いで5回程度の洗濯耐性を持つ。
両脇に極薄の面ファスナーを使用しており、装着者の皮膚に負担をかけずに着脱が可能。トランスミッターは寝返りなどで邪魔にならない位置に配置し、誤って取り外すことのないよう下向きポケットのカバーで保護している。
2017年内には、岩手県大船渡市の成仁会や宮城県仙台市の杜の里福祉会が運営する計11カ所の介護老人福祉施設でテスト導入を開始。2018年度からの本格導入を検討する予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 呼吸波形を計測できるウェアラブルシャツを開発、睡眠時無呼吸症候群など向け
ミツフジは、朝日ラバー、埼玉大学と共同で、着るだけで呼吸波形を計測できる着衣型ウェアラブルデバイスの開発を開始した。睡眠ポリグラフ検査が簡単に行えるウェアラブルシステムを目指す。 - 爪で鍵を開ける世界が実現か、3Dプリントで作るスマートネイル
東芝デジタルソリューションズは、ユーザーイベント「TOSHIBA OPEN INNOVATION FAIR 2017」において、ネイルチップのミチと協力して実証事業を進めた「オープンネイル」の成果などを紹介した。 - 機能を組み込むのではなく“縫い付ける”、回路入りパッチをパナソニックが提案
パナソニックは「CEATEC JAPAN 2017」でコンセプト展示として回路と一体化し機能を持たせたパッチ「ウェアラブルメーカーパッチ」を提案した。 - 身に着けるエアコン「ウェアコン」は実用化直前、ペルチェ素子で頸部を冷暖房
ウェアラブル環境情報ネット推進機構は、「イノベーション・ジャパン2015」において、身に着ける冷暖房装置「ウェアコン」を展示した。2016年3月をめどに製品化を検討しているという。 - ウェアラブル機器の電源供給に最適な「ロボ電」、伸縮自在のHDMIケーブルも実現
旭化成は、「CEATEC JAPAN 2016」において、伸び縮みが可能な電線「ROBODEN(ロボ電)」のウェアラブル機器をはじめとする情報機器向けの適用イメージを披露した。 - 心電波形を計測できるアンダーシャツ、2017年内に市場投入へ
立命館大学は、「第6回 関西 医療機器開発・製造展(MEDIX関西2016)」において、2017年内の市販化をめどに東洋紡などと共同開発を進めている「スマートウェア」を展示した。