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電源投入状態のまま制御方法の切り替えが可能なACサーボドライブ:FAニュース
安川電機は、ACサーボドライブ「Σ-7」シリーズの新ラインアップ「FT63仕様」を発売した。電源を投入している状態のまま、セミクローズ制御、フルクローズ制御の切り替えが可能だ。
安川電機は2017年10月16日、ACサーボドライブ「Σ-7(シグマ・セブン)」シリーズの新ラインアップ「FT63仕様」を発売した。切断機やレベラフィーダ、搬送機械などでの用途を見込む。価格はオープン。
FT63仕様は、電源を投入した状態のまま、エンコーダーフィードバックのセミクローズ制御、フルクローズ制御の切り替えが行える。制御の切り替え用ハードウェアなどが不要になるため、システム構成のコンパクト化や上位コントローラーのアプリケーションプログラムの簡略化が可能になる。
ACサーボドライブの制御方法には、サーボモータの内蔵エンコーダーからフィードバックするセミクローズ制御と、外部エンコーダーからフィードバックするフルクローズ制御がある。より精度が求められる装置では、一般的にワークの近くにエンコーダーを設置するフルクローズ制御が適用される。従来は制御の切り替えのために、サーボパックの電源を一度切って再投入を行うか、外部に制御切り替え用のハードウェアを設置する必要があった。
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