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車載向けソフトウェア事業強化のため、資本業務提携:組み込み開発ニュース
豊田通商とグループ会社のネクスティ エレクトロニクスは、ソフトウェアを開発するアックス、インテグレーションテクノロジー、ソルクシーズ、未来技術研究所の4社と資本業務提携した。
豊田通商とグループ会社のネクスティ エレクトロニクスは2017年10月26日、ソフトウェアを開発するアックス、インテグレーションテクノロジー、ソルクシーズ、未来技術研究所の4社と資本業務提携したと発表した。
豊田通商グループでは、エレクトロニクス領域の拡大に伴うソフトウェア開発の需要増加を受けて、2004年より車載向け組み込みソフトウェア事業に本格的に参入。ネクスティ エレクトロニクスは、ソフトウェア開発・検証において、海外子会社および多数の国内外のパートナー企業と協働体制を築いている。
今回、高付加価値かつ高品質のソフトウェアをユーザーへ持続的に提供するため、コアパートナーとして位置付ける上記4社と資本業務提携するに至った。
提携の4社は、知的情報処理のためのAI(人工知能)技術やモデルベース開発、IoT(モノのインターネット)ソリューションなどに強みを持つ。東証一部上場のソルクシーズは、以前から豊田通商と資本業務提携している。アックスは、ソルクシーズが資本参加する企業。インテグレーションテクノロジーは理化学研究所のベンチャー企業で、モデルベース開発などを手掛ける。未来技術研究所は、組み込みソフトウェアなどのソフトウェア開発や電子回路設計などのハードウェア開発を行っている。
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