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デンソーと豊田通商がタイに合弁、エンジンECUのモデルベース開発を強化する:車載ソフトウェア
デンソーと豊田通商は、タイ バンコクにエンジンECUのソフトウェア開発を行う合弁会社「Toyota Tsusho DENSO Electronics(Thailand)」を設立する。ソフトウェア技術者を確保しやすい立地を活用し、車載ソフトウェアの開発を強化する。
デンソーと豊田通商は2016年4月15日、タイ バンコクにエンジンECUのソフトウェア開発を行う合弁会社「Toyota Tsusho DENSO Electronics(Thailand)」を設立すると発表した。ソフトウェア技術者を確保しやすい立地を活用し、車載ソフトウェアの開発を強化する。
新会社は2016年7月から稼働する予定となっている。資本金2000万バーツ(約7000万円)のうちデンソーグループが51%、豊田通商グループが49%を出資する。2016年度の従業員規模は30人程度の計画。新会社の社長は、豊田通商のタイ法人「Toyota Tsusho Electronics(Thailand)」の社長 伊藤秀哉氏が兼務する。
新会社では、制御開発/設計/検証までの全工程でモデルベース開発を活用する。デンソーはこれまで、ソフトウェア開発の一部をToyota Tsusho Electronics(Thailand)に委託してきた。同社は、モデルベース開発を使った車載関連の組み込みソフトウェア開発や車載用電子部品の販売を手掛けている。
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