パナソニックが描く第2の“二股ソケット”、つながる価値は次の100年を照らすか:CEATEC 2017(2/2 ページ)
パナソニックは、CPS/IoTの展示会として生まれ変わった「CEATEC JAPAN 2017」に出展し、IoTサービスとして体系化した「μSockets」を披露した。2017年10月から順次、サービス提供を開始する。
核となる技術をフックにソリューションを提供
「μSockets」の展開としては既に展開している各固有の技術を強みとして提案する一方で、これらの技術群を組み合わせて製造業や物流、小売りなどの各業界に向けたソリューションとして提供していく方針である。
CEATEC JAPANでは、コア技術としては「3D商品認識技術」「エッジコンピューティングによる顧客分析」「ディープラーニング顔照合技術」「FAセンサー」「トータルサイバーセキュリティサービス」などを出展した。
ソリューションとしては、製造業向けと物流向け、小売業向けのソリューションを紹介した。製造業向けソリューションとしては、IoT機器の接続ソリューションや稼働状況に応じた生産計画、止まらないラインを実現する故障予知ソリューションなどを用意している。
物流ソリューションでは、物流倉庫での自律移動ロボットの活用の実証例などを紹介した。小売りでは、AR(拡張現実)とPOSシステムなどを連動させた販売管理ソリューションなどを提案している。
「μSockets」という名前の意味
パナソニックにとって「μSockets」という名前は実は大きな意味がある。1つは「ソケット」が電気器具を「つなぐ」という意味から、IoTサービスによる「つながる」世界を示すというものである。もう1つがパナソニックの創業者である松下幸之助氏が発明し、創業期を支えるヒット商品となった「二股ソケット」を意味するものだ。
パナソニックでは2018年に創業100周年を迎えるが、次の100年を支える役割としてこの“新たなソケット”を位置付けるという覚悟を示しているといえる。
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