独自のデジタルペン入力技術が「Galaxy Note8」に採用:組み込み採用事例
ワコムは、同社のデジタルペン入力ソリューション「feel」が、新型スマートフォン「Galaxy Note8」搭載のSペンに継続採用されたと発表した。精密な操作や自己表現、豊かなコミュニケーションをサポートする。
ワコムは2017年9月4日、同社のデジタルペン入力ソリューション「feel」が、韓国のSamsung Electronicsの新型スマートフォン「Galaxy Note8」に搭載されるSペンに継続して採用されたことを発表した。Sペンにより、精密な操作や自己表現、豊かなコミュニケーションをサポートする。
同社は、2011年導入の初代Galaxy Note以来、デジタルペン技術を提供している。Galaxy Note8用には、より自然な使い心地でデジタルペンによる手書き入力やマルチタッチによる直感的な操作を提供するfeelが継続採用された。
Galaxy Note8用のSペンは、4096段階の高い筆圧感知レベルと0.7mmの微細なペン先を持ち、自然な書き心地を可能にした。また、同機の主要機能「インフィニティ ディスプレイ」や「デュアルキャプチャーカメラ」と高度な連携を行うためのインタフェースの役割も果たす。
「ライブメッセージ」機能では、Sペンで手書き入力したテキストや絵を汎用性の高いアニメーションGIFにして共有できる。また、Sペンを近づけると、71言語に対応する単語や文章の翻訳、通貨の為替変換などができる。新機能「サムスンパス」との連携により、サインによるユーザー認証にも対応する。
同社は、Samsung Electronicsをはじめとしたパートナー各社との協力をさらに強化する。デジタル文具時代にむけた取り組みを推進し、より直観的で楽しくクリエイティブに使えるソリューションを提案するとしている。
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