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劣悪環境下でも稼働するセンサーをIoTプラットフォームに追加:組み込み開発ニュース
富士通九州ネットワークテクノロジーズは、同社のセンサーネットワークIoTプラットフォーム「QNET SensorNetwork IoT Platform」に、劣悪環境下でも稼働する「耐環境センサーノード」を追加した。
富士通九州ネットワークテクノロジーズは2017年8月9日、同社のセンサーネットワークIoT(モノのインターネット)プラットフォーム「QNET SensorNetwork IoT Platform」に、劣悪環境下でも稼働する「耐環境センサーノード」を追加したと発表した。
耐環境センサーノードは、耐環境性に優れた筐体を持ち、マンホール内や工場設備など、これまでセンシングが難しかった防水/防塵、耐振動、耐候性が求められる環境でも使用できる。
鉄蓋などの鉄部には、強力なマグネットで取り付けが可能。内蔵バッテリーやオプションのエネルギーハーベスタによる電源駆動により、ケーブル設置などの工事も不要だ。
本体サイズは154×154×52mm。加速度3軸/角速度3軸の振動センサーを標準で搭載。その他のセンサーは、要望により個別対応する。
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