ホンダが欧州向けEVを初投入、「アーバンEVコンセプト」で方向性示す:フランクフルトモーターショー2017
ホンダは、「フランクフルトモーターショー2017」において、将来の量産電気自動車(EV)の方向性を示す「Honda Urban EV Concept(アーバンEVコンセプト)」を初公開する。「Honda’s first EV for Europe(ホンダ初の欧州向けEV)」としており「欧州市場向け」が色濃いEVとみられる。
ホンダは2017年8月29日(現地時間)、「フランクフルトモーターショー2017」(プレスデー:9月12〜13日、一般公開日:9月16〜24日)において、将来の量産電気自動車(EV)の方向性を示す「Honda Urban EV Concept(アーバンEVコンセプト)」を初公開すると発表した。
今回公開した画像は、暗い中で、ホンダエンブレムを中心に「Now 80% CHARGING」という表示や充電比率などを示すメーターが青く光っている様子のみ。外観や内装、走行性能といった詳細は明かされていない。英文リリースでは「Honda’s first EV for Europe(ホンダの初めての欧州向けEV)」としており「欧州市場向け」が色濃いEVとみられる。
北米市場では、2017年4月開催の「ニューヨークオートショー2017」において、燃料電池車「クラリティ フューエルセル」と同じプラットフォームを採用する、プラグインハイブリッド車「クラリティ プラグイン ハイブリッド」とEV「クラリティ エレクトリック」を販売する方針を明らかにしている。
ホンダは2016年2月、2030年をめどに、ハイブリッド車や、プラグインハイブリッド車、EV、燃料電池車などの電動化車両の販売比率を3分の2に引き上げる方針を発表。欧州市場では、この電動化目標を5年前倒しており、2025年がめどになっている。
フランクフルトモーターショー2017ではこの他、欧州初公開となる新型「CR-Vハイブリッド」のプロトタイプ(欧州仕様)、「シビック ハッチバック」のディーゼルモデルなどを展示する予定だ。
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