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ルノー日産が世界新車販売台数で初の首位、ルノーと日産の好調さがけん引製造マネジメントニュース

2017年上期(1〜6月)の世界新車販売台数で、ルノー・日産アライアンスが初めて首位に立った。同期間で約50万台を販売した三菱自動車が傘下に加わったことが最大の要因だが、ルノーと日産自動車の好調さがなければ初の首位に立つことはかなわなかった。

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 2017年上期(1〜6月)の世界新車販売台数で、ルノー・日産アライアンスが初めて首位に立った。2017年から三菱自動車が傘下に加わったルノー・日産アライアンスは、2017年上期の新車販売台数が前年同期比7%増の526万8079台となった。これに対して、2016年までトップだったフォルクスワーゲン(Volkswagen)グループは同0.8%増の515万5600台、トヨタ自動車は同2.7%増の512万9000台だった。

 同年7月27日にルノー・日産アライアンスが発表した、2017年上期の主力ブランドの新車販売台数は以下の通り。ルノーは前年比同期比10.4%増の187万9288台。ルノー車とダチア(Dacia)車の販売台数が半期累計で過去最高となった。日産自動車は同5.6%増の289万4488台で、特に日本市場では同22.9%増と絶好調だった。高級車ブランドのインフィニティも同約13%増となる12万5000台以上を販売したという。三菱自動車は、軽自動車の販売を再開したこともあって、同2.4%増の49万4303台だった。

ルノーで好調だった「クリオ」日産自動車で好調だった「エクストレイル」 前年同期比10.4%増のルノーで好調だった「クリオ」(左)。同5.6%増の日産自動車で好調だった「エクストレイル」(右)(クリックで拡大) 出典:ルノー、日産自動車

 フォルクスワーゲングループは、セアトが前年同期比13.7%増の24万6500台と好調で、シュコダやポルシェ、商用車も堅調だった。しかし、全体の半分以上を占めるフォルクスワーゲンが同0.3%増の293万5100台にとどまり、アウディは同4.7%減の90万9000台に落ち込み、全体の伸び率が0.8%にとどまった。また、トヨタ自動車は、国内販売が同9.4%増の122万8940台と好調だったが、海外販売は同0.8%増の390万台にとどまった。

 トップになったルノー・日産アライアンスと、2位になったフォルクスワーゲングループの差は約12万台と僅差だ。ルノー・日産アライアンスは、約50万台を販売する三菱自動車が加わるだけでなく、ルノーが前年同期比で約17万7000台、日産自動車が約15万3000台増加した。一方、フォルクスワーゲングループは約4万台、トヨタ自動車は約13万5000台の増加にとどまった。

 ルノー・日産アライアンスによれば、2017年上期の世界自動車市場が前年同期比2.6%増だったという。ルノーと日産自動車の2017年上期の伸び率が世界自動車市場と同水準だったとすれば、約21万5000台少ない505万3000台となり首位にはなれなかった。つまり、新車販売台数で初の首位はルノーと日産自動車の好調さも大きな要因だったというわけだ。

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