ルノー日産がコネクテッドサービス基盤を共通化、約1000人の組織で開発も強化:車載情報機器(1/3 ページ)
ルノー・日産アライアンス(ルノー日産)がコネクテッドカーやモビリティサービスの方向性について説明。責任者のオギ・レドジク氏は、ルノー、日産、インフィニティ、ダットサンなどルノー日産傘下の全てのブランドで、コネクテッドカーに必要なプラットフォームを共通化する方針を打ち出した。
ルノー(Renault)・日産アライアンス(以下、ルノー日産)は2016年10月25日、日産自動車のグローバル本社(横浜市西区)で会見を開き、同アライアンスが取り組んでいるコネクテッドカーやモビリティサービスの方向性について説明した。ルノー、日産、インフィニティ、ダットサンなどルノー日産傘下のブランドで、コネクテッドカーに必要なプラットフォームを共通化する方針などを打ち出した。
会見に登壇した、ルノー日産のコネクテッドカーおよびモビリティサービス担当 アライアンスSVP(シニアバイスプレジデント)を務めるオギ・レドジク氏は「自動車業界はこれまで、クルマそのものに焦点を当てて事業を展開してきた。しかしこれからは、クルマだけでなく、通信接続によって実現されるコネクテッドカーのサービス(コネクテッドサービス)としてどのようなものが提供できるかも重要になってくる。例えばどれだけ正確に自動運転ができるか、ドライバーの時間をどれだけムダにしなかったのか、などだ。このコネクテッドサービスは、将来的にモビリティサービスにもつながっていく。現在自動車業界で最も興味深い話題であり、いかに気持ち良く移動してもらえることが重視される。つまり、よりサービス指向になっていくだろう」と語る。
ルノー・日産では「電気自動車」「自動運転」、そして「コネクテッドカー」を事業展開の3本柱としている。「リーフ」を中心に累計36万台を出荷している電気自動車、「セレナ」で量産車への機能搭載を果たした自動運転では、自動車業界でも先行できているイメージが強い。またコネクテッドカーについても「1997年からサービス開始した『カーウイングス』など積極的に展開できている」(レドジク氏)という。
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