アプリで家族を見守る、集合住宅向けIoTソリューションで4社が協業:製造マネジメントニュース
アルテリア・ネットワークス、シャープ、アイホン、アッサアブロイジャパンの4社は、集合住宅向けIoTソリューション「つたえるーむ」プロジェクトを開始した。スマートフォンアプリ経由で開錠と施錠を確認、操作などを行い、家族を見守る。
アルテリア・ネットワークス、シャープ、アイホン、アッサアブロイジャパンの4社は2017年7月5日、集合住宅向けのIoT(モノのインターネット)ソリューション「つたえるーむ」プロジェクトを開始した。
同プロジェクトは「共働き世帯でも安心して子育てができる家」をコンセプトに、鍵の開け閉めやインターフォンの呼び出しなど、普段の行動を通じて家族を見守るというものだ。
つたえるーむの「見守り/安心機能」では、共用部のハンズフリーオートロックの通過や各戸のデジタルドアロックの開錠/施錠を、スマートフォンアプリ「ココロボ〜ド」で確認できる。外にいても誰が帰宅したかが分かり、ココロボ〜ドからの施錠も可能だ。集合玄関機から部屋の呼び出しがあった時には、ココロボ〜ドに来訪者の画像と来訪時間が通知される。
また「暮らし便利機能」では、来客用駐車場などの共用施設をマンション専用ポータルサイトからWeb予約できる。予約内容はココロボ〜ドのカレンダーと連携しており、予約時間が近づくとココロボ〜ドに通知が届く仕組みだ。
同プロジェクトにおける各社の役割は、アルテリア・ネットワークスが同サービスの販売元となり、連携用システムボックスの販売やインターネットサービスの提供などを担当する。シャープは「AIoTプラットフォーム」により住宅設備をクラウドに接続し、ココロボ〜ド経由で各機器の情報を利用者に提供する。アイホンはインターフォンシステムを、アッサアブロイジャパンはマンション共用部および専有部のデジタルドアロックシステムを提供する。
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