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簡単スマートファクトリー実現には後付けPLCが効くM-Tech2017

パナソニックデバイスSUNXは「第21回 機械要素技術展(M-Tech2017)」に出展。Webサーバ機能を備えるPLC「FP7」シリーズによる工場見える化ソリューションを提案した。

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 パナソニックデバイスSUNXは「第21回 機械要素技術展(M-Tech2017)」(2017年6月21〜23日、東京ビッグサイト)に出展。Webサーバ機能を備えるPLC「FP7」シリーズによる工場見える化ソリューションを提案した。

簡単にスマート工場化を実現

 IoT(モノのインターネット)などを活用したスマート工場化へのニーズは、急速に高まっているが、工場内に存在するさまざまなメーカーの機械や古い設備をまず「つなぐ」段階でつまづくケースが多い。機器間の通信プロトコルの違いなどに加え、ネットワーク環境の整備など、いざ工場側が導入を検討しても、問題を整理し必要な環境を整備するだけでも大きな負担となる。

 これらの課題を解決するためにパナソニックデバイスSUNXが展開しているのが、制御と情報を1つの本体で扱えるPLC「FP7」である。「FP7」は機械や設備の制御を行う通常のPLCの機能に加えて、情報の収集機能と蓄積機能、Webサーバ機能を搭載。集めた工程情報や機器の稼働情報をWebブラウザ経由で簡単に共有することが可能となる。

 Webブラウザ経由で見られるのでPCだけでなくスマートフォンやタブレット端末でも閲覧可能で「オフィス内から工場のラインの稼働状況を見たり、工場内の今いる場所と違う生産ラインの情報を見たりできる」(ブース担当者)。

 既存のPLCに置き換えて活用することもできるが、制御機能は既存のPLCにまかせて、情報収集および「見える化」機能だけを活用することなども可能。その場合は、EtherNet/IPもしくはMCプロトコル、Modbusなどを経由して後付けで情報取得だけを行うことが可能となる。

 「スマート工場化を進めたいというニーズは高まっているが、いざやるときにはさまざまなハードルがあり、結局諦めるケースも多い。『FP7』を活用することでとにかく簡単に『見える化』までは実現できる」とブース担当者は価値について述べている。

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「FP7」(赤丸)を組み込んだ工場内のシステム。制御と情報収集および見える化を1台で実現可能。参考出品した「FP0H」(青丸)はWebサーバ機能は持たず、イーサネット経由で情報の授受が可能な子機としての位置付け(クリックで拡大)

「見える化」画面も簡単に作成

 簡単に見える化を実現するために「FP07」は、Web画面作成ツール「Control Web Creator」を整備。収集したデータをWeb部品をドラッグ&ドロップで組み合わせ、関連付けるデータを選択するだけで簡単にダッシュボードが作成できる。

 「中堅中小製造業では見える化の画面作りなどでも苦労する場合が多いが、プレゼンテーションを作る感覚で簡単にWeb画面を作ることができる」(ブース担当者)としている。

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デモラインの稼働状況をブラウザ経由で表示(クリックで拡大)出典:パナソニックデバイスSUNX

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