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コンチネンタルがマツダにコンバイナー型HUDを供給、日系向けは初:車載情報機器
コンチネンタルはマツダ向けにコンバイナー型HUD(ヘッドアップディスプレイ)の生産を開始した。
コンチネンタルは2017年5月15日、マツダ向けにコンバイナー型HUD(ヘッドアップディスプレイ)の生産を開始したと発表した。日系自動車メーカーにコンバイナー型HUDを納入するのは初めて。同社が提供するのは、「デミオ」「CX-3」「CX-5」のオプション装備となる。
コンバイナー型のHUDは小型車に適している。コンバイナーを使用することによりフロントガラスと光路の調整が不要となるため、フロントガラスに投影するタイプと比較して小型かつ平たんな設計が可能になる。従来のHUDに必要な半分の面積に収まるとしている。
HUDはパイオニアが2012年に市販製品でコンバイナー型を発売して以来、新車装着用から後付け用まで幅広く普及してきた。メーターに目を向けずに運転中に必要な情報を得られるため視線移動が少なく、安全運転に貢献するメリットがあるためだ。
現在はHUD表示の大画面化に加えて、周辺の車両や歩行者、信号、標識、車線などにHUDでAR(拡張現実)を重ね合わせるといった技術開発が進んでいる。
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