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PCやスマートフォンなど小型製品の塗装用産業用ロボットを発売:産業用ロボット
安川電機は産業用ロボット「MOTOMAN」の塗装ロボットシリーズの新製品として、スマートフォンやPCなど小型部品に対応した新製品を発売した。
安川電機は2017年3月15日、産業用ロボット「MOTOMAN(モートマン)」シリーズの塗装ロボットとして、家電製品や自動車の樹脂成形部品、携帯電話やPCの金属部品などの小型製品の塗装に最適な新製品「MOTOMAN-MPX1150」を発売した。
新製品は、小型の塗装ブースにも最適な小型で軽量な塗装ロボットである。ロボット表面の凹凸部を削減した円滑で丸みを帯びたデザインにより、塗料ミストの蓄積を抑えロボットの手入れも簡単な設計としている。
ロボットの関節位置の最適化(S/L軸オフセットレス)により、ロボットを近接配置することが可能。コンパクトなレイアウトで塗装ブースを縮小できるため、ブース空調によるランニングコスト削減に貢献する。さらに、全方向設置が可能で、床置き、壁掛け、天つり設置が行えることも特徴だ。可搬質量は5kg。高機能ロボットコントローラー「DX200」と組み合わせることで、吐出量、高電圧、エア条件などの塗装条件をロボットプログラムで直接制御できる。
用途としては、家電製品全般、携帯電話、PC、自動車樹脂部品などの小型製品の塗装を想定。部品単体の塗装の他、網塗り、スピンドル塗装、連続コンベヤーによる追従塗装など、生産スタイルに合わせた塗装を実現する。
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