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IoTソリューション市場動向の2016年度版を発刊製造業IoT

ミック経済研究所が「IoTソリューション市場動向 2016年度版」を発刊した。同市場規模の2016年度見込みは640億円。2017年度以降から成長期に入り、年平均成長率53.7%で伸長し、2022年度には2兆4000億円に達すると予測している。

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 ミック経済研究所は2017年2月20日、IoT(モノのインターネット)ソリューションの市場動向を捉えた「IoTソリューション市場動向 2016年度版」を発刊した。IoTソリューション市場について、IoTソリューションベンダー53社へのヒアリングを基に2015年度から2017年度の市場規模と2022年度までの中期予測をしたもので、同市場規模について、2015年度は263.5億円、2016年度見込みを640億円としている。

 同社は、IoTソリューションを「機器/製品販売」「ソリューション」「サービス」(モバイル/MVNOによる通信サービスなど)の3つのカテゴリーに分けて定義する。「ソリューション」は、さらに「基盤プラットフォーム利用サービス」「コンサルティング・システム設計/構築」「業種/業務アプリケーション」の3つに分類している。

 同書では、2015年度の「ソリューション」の市場規模を143.5億円と算出。2016年度には390億円(対前年比271.3%)になると見込んでいる。

 2016年度は、「ソリューション」のうち「基盤プラットフォーム利用サービス」の規模が最も大きく、255億円(構成比39.8%)と見込まれる。これは2016年頃から出そろい始めたIoTプラットフォームを利用して、PoC(コンセプト実証)案件を実際の需要として取り込んできた成果だと考えられる。

 「コンサルティング・システム設計/構築」は120億円で、PoC終了後の本番環境の構築に関する需要拡大が後押ししているという予測だ。「サービス」は106億円になる見込みで、低価格MVNOサービスの普及やクラウドでの企業向けアナリティクスサービスなどが市場を押し上げていると見ている。

 IoTソリューション市場全体としては、2017年度に1820億円(対前年比284.4%)に達する見込みだ。2017年〜2018年度にかけて公共/公益市場が本格化し、2020年のオリンピック開催に向けIoT技術を足掛かりとして情報インフラが整備される。これらを受け、2017年度以降から成長期に入り、年平均成長率53.7%で伸長し、2022年度には2兆4000億円に達すると予測している。

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