プロジェクター遠隔監視システムにIoTクラウドプラットフォームを採用:製造IT導入事例
日本システムウエアのIoTクラウドプラットフォーム「Toami」が、パナソニックの高輝度プロジェクターの遠隔監視システムに採用された。改修や拡張が容易で、グローバルでの接続実績や利用可能な端末が多いことが採用の理由だという。
日本システムウエア(NSW)は2017年2月9日、同社のIoT(モノのインターネット)クラウドプラットフォーム「Toami(トアミ)」が、パナソニックの高輝度プロジェクターの遠隔監視システムに採用されたと発表した。同プロジェクターは、大規模な会場でのプロジェクションマッピングをはじめ、公共性の高い場面で広く利用されている。
両社は2015年から連携を進め、同プロジェクターのIoT化に取り組んできた。今回NSWでは、プロジェクターの稼働状況や自己診断情報などをToamiに収集し、リアルタイムで故障の兆しなどを検知できる遠隔監視システムを構築した。
同システムにより、ファンの異常やランプの交換時期などを遠隔地から把握できる。また、コールセンターやオンサイトサポートサービスとの連携により、出戻り工数やダウンタイムの低減が可能になった。メンテナンスも余裕をもって実施できるという。現在、Toamiを搭載した遠隔監視システムの接続台数は300台を超え、世界19カ国で利用されている。
同監視システムにToamiが採用されたのは、スモールスタートが可能で実証も短期間で済むことや、自主開発ができ、その後の改修や拡張が容易であることが挙げられる。また、多くの通信キャリアやゲートウェイ製造メーカーと提携しているため、グローバルでの回線接続の実績が豊富で、利用可能な端末が多いことなども評価された。他に、ビッグデータ解析ツールを備えること、国内でのサポートが充実している点も採用の理由となっている。
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