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「気持ちいいIoT」はトイレから、KDDIが新サービスを発表:製造業IoT(2/2 ページ)
KDDIは、トイレ向けのIoTクラウドサービス「KDDI IoTクラウド〜トイレ空室管理〜」と「KDDI IoTクラウド〜トイレ節水管理〜」を提供すると発表した。同社が、クラウドから末端のIoTデバイスまでワンストップで提供するIoTクラウドサービスの第1弾となる。
「トイレ節水管理」では月間の水道料金が従来比77.5%減の事例も
一方、トイレ節水管理は独自色の強いIoTサービスだ。トイレの個室内に設置された人感センサーと高機能フラッシュバルブを組み合わせることで、利用者の滞在時間によって適切な水量の流し分けが可能になる。また、IoTを活用して、トイレの各個室における水量データを把握することで、高機能フラッシュバルブの状態を監視し、正確な水量のモニタリングおよび遠隔で必要なメンテナンスを行えるという。
トイレ節水管理の先行導入事例では、月間の水道料金が従来比77.5%減や同58.1%減といった成果が得られた。原田氏は「個室に座っている時間で水量を流しわける機能により、特に女子トイレで大きな効果が得られている」と説明する。
「トイレ節水管理」の効果。節水量の見える化に加えて、削減したコストも確認できる。この事例では、右下にある円グラフの左上の部分が、IoTクラウドサービスの分を差し引いた節減額になる(クリックで拡大) 出典:KDDI
なお、トイレ節水管理は、高機能フラッシュバルブと専用ゲートウェイをZigBeeによる通信でつなぎ、専用ゲートウェイとLTE通信ユニットはWi-Fiでつなげている。トイレ空室管理とトイレ節水管理の両サービスを利用する場合、「現時点では専用ゲートウェイとLTE通信ユニットは別々のものを用意する必要がある。機器の統合は顧客の要望に応じて検討したい」(原田氏)としている。
会見終了後には、KDDI大手町ビル2階の男子トイレでデモンストレーションを行った。洗面台下側、赤線で囲んだ部分に「トイレ節水管理」のLTE通信ユニットが組み込まれている(左)。洗面台横の壁面には「トイレ空室管理」の専用ゲートウェイが装着されていた(右)(クリックで拡大)
便器左後ろの赤線で囲んだ部分が人感センサー(左)。座っている時間の長さによって、流す水量が「大」「小」と変わる。万が一の流し忘れもなくなる。水量制御の要となる高機能フラッシュバルブ(右)と人感センサーはパートナー企業の製品である(クリックで拡大)
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