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第4次産業革命を支えるIoTプラットフォームって結局何なの?いまさら聞けない第4次産業革命(10)(4/4 ページ)

製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについてお伝えしています。第10回となる今回は、2016年から雨後のタケノコのように乱立する「IoTプラットフォーム」について説明したいと思います。

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そもそもなぜIoTプラットフォームを使うの?

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こんなにいろいろあるんですか。もっと簡単にならないんですかね。


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そもそも、IoTプラットフォームが生まれてきたのはこうした仕組みを簡単にするためのものよ。それこそ最初からシステムを作っていたらプラットフォーム選定の比ではないくらい大変よ。


 IoTの効果を実現するためには必要な情報を取得するセンサーデバイスと、これらのデータを送る通信機能、送ったデータを収集し保存するデータストレージ、集めたデータを処理する演算能力を持ったプロセッサなどがまずはハードウェアとして最低限必要になります。

 ただ、これらのIoTエッジデバイスから生み出されるデータは、個々の現場に最適化されたもので、組み合わせて利用することを想定していません。また、機器やシステムに導入されているアプリケーションソフトウェアも同様です。さらに、こうしたデータを一元的に分析や解析するためのビッグデータ分析専門のソフトウェアやアプリケーションも必要となります。

 IoT活用の第一段階とされている「見える化」を実現するだけでも、最低限レベルでこれだけのことを選択し、実行していかなければなりません。こうした作業や選択を軽減するために生まれてきているのが「IoTプラットフォーム」といえるでしょう。

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第4次産業革命は現在進行形といったけど、IoTプラットフォームもまさに同じよ。今後はもっとカバー範囲が広がったり、連携が進んで、簡単に開始できるようになるかもしれないわよ。


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ああ、早くそうなって欲しい。そこまで待てるかなあ。


 さて今回は、雨後のタケノコのように生まれている「IoTプラットフォーム」について紹介しました。次回は、第4次産業革命の全体像を描こうとしている「リファレンスアーキテクチャモデル」の動向についてまとめたいと思います。

連載「いまさら聞けない第4次産業革命」の目次

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