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IoTの土台であるネットワーク基盤、NECがSDNを強化へ産業用ネットワーク技術(2/2 ページ)

NECは、SDN(Software Defined Networking)事業を強化し、導入や運用負担を軽減する製品やサービスを投入するとともに、工場やプラントなどの現場向けのインテグレーターとの関係性強化を図る。

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IoT向けの現場活用と中堅中小向けで拡大

 NECでは、SDNの拡大に向けて、新たに導入や運用負担を軽減する製品・サービスの提供などにより、中堅中小企業向け市場の掘り起こしに取り組む。さらにインフラシステム構築事業者との連携強化によりIoT活用で広がるネットワーク市場で、SDNの価値拡大を進めていく。

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NECが狙うSDN市場の拡大 出典:NEC

 具体的には、NECが持つ導入実績で培ったSDN構築やネットワーク運用のノウハウをもとにした「新マネージドWANサービス」を用意する。これはSDNの運用支援に加えて、回線や機器、監視から保守までを一括でサービスとしてNECが提供するというもの。中堅中小企業などでネットワークの運用負担を軽減する狙いのもので、2017年3月から順次リリース予定としている。

 さらに、従来のNECのSDN対応製品で構成した場合と比較し、約10分の1の低コストで構築が可能なコントローラーとスイッチの投入を行う。SDNコントローラーでは税別で5万円の製品なども用意し、中堅中小企業でも導入しやすくしている。さらに販売パートナーの支援として、販売、設計、構築、運用面をサポートする「SDNサポートセンター」を新設する。

 一方、IoTで拡大が期待されるインフラ向けの市場などについては、現場に強いインフラシステムの設計や構築事業者との連携を強化。OTインテグレーターや製造業、インフラ事業者向けのシステムビルダーなどとのパートナーシップ構築に取り組む。

 北風氏は「工場やビルなどにおいてはIoTを活用しようとした時、将来的にネットワークが課題になる可能性がある。現状ではこれらの課題を解決するような提案が中心となっている。将来的な新たな価値を生み出すような提案や運用についてはこれからパートナーなどと組んで進めていくことになる」と述べている。

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現場向けへのSDNの提案イメージ 出典:NEC
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