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中国に第3工場を増設、サーボモーターなどの生産力向上に向け:工場ニュース
安川電機は、中国・瀋陽の現地生産子会社に第3工場を増設すると発表した。現地での開発体制を強化し、需要拡大が見込まれるサーボモーター/サーボアンプの生産力を高める。
安川電機は2017年1月18日、中国・瀋陽にある同社の現地生産子会社において、第3工場を増設すると発表した。延べ床面積は1万4000m2、稼働開始は2018年春を予定している。
第3工場では「見える化」をコンセプトに、最新の生産管理システムによる生産状況のリアルタイム管理や、埼玉県入間市のマザー工場と生産情報を共有するグローバル体制の確立を目指す。また、施設内の2カ所にあった開発機能を第3工場に集約する。
中国では、工作機械や製造装置、産業用ロボットなどの需要が拡大しており、これに対応するため、現地で製品開発を進める動きがある。そうした背景から同社では、今後、需要拡大が見込まれるサーボモーターとサーボアンプの生産能力増強を目的として第3工場の増設を決定した。
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