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「シャレード デ トマソ」のDNAは途切れない? ダイハツがホットハッチに前向き:東京オートサロン2017(2/2 ページ)
ダイハツ工業は、「東京オートサロン2017」において、ホットハッチ「シャレード デ トマソ」や「TR-XX」の要素を取り入れたデザインのカスタマイズモデルを紹介。ダイハツ工業 コーポレート企画部 ブランド・DNA室 室長の藤下修氏に、カスタマイズに往年のホットハッチのモデル名を出した狙いを聞いた。
DNA室の「DNA」は「ダイハツ・ならでは・新しく」
今回の東京オートサロンで、ダイハツ工業は4つのテーマのカスタマイズで、合計11台のコンセプトカーを出展した。「スポーツモデルだけでなく、カスタム、山や海での趣味、(東京オートサロンでは出展していないが)商用車まで、フルラインアップで対応でき、実用性やエコ以外のクルマも選べるメーカーであることをアピールする」(藤下氏)ためだ。
フルラインアップをそろえる幅広さを武器に、トヨタ自動車の小型車を担う存在として生き残っていきたいと藤下氏は話した。「小さいクルマ(軽自動車)から大きいクルマ(小型車)を作ることができるのは、ダイハツとスズキだけだ。小さいクルマを作る時に価格と性能、楽しさのバランスを取れる強みは、日本国内だけでなく、新興国を含め海外でも生きる。小型車を作る上で、大きいクルマ(中上位セグメント)を小さく落とし込むだけではできないことが必ずある」(藤下氏)。
藤下氏が室長を務めるブランド・DNA室の「DNA」は、「ダイハツ・ならでは・新しく」と、遺伝子のDNAをかけている。「ダイハツならではの強みをDNAとして残すだけでなく、今の時代に新しいモノとして出していきたい。それをもっと明確に皆さんに分かってもらえるようにしたい」(藤下氏)。ホットハッチのDNAはどのように引き継がれていくのか。
アウトドアなアクティブ感を持たせた「CROSS FIELD(クロス フィールド)」。ベース車両はキャスト アクティバ(左)とウェイク(中央)。さまざまな質感を組み合わせている(右)(クリックして拡大)
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