「コペン」が着せ替え樹脂外板を塗り分け、「カラーフォーメーション」に:車両デザイン
ダイハツ工業が2人乗り軽オープンスポーツカー「コペン」を一部改良。コペンの最大の特徴である内外装着脱構造「DRESS-FORMATION」を活用して、樹脂外板の塗り分けでより個性のある外観に仕上げた「カラーフォーメーション type A」を追加した。
ダイハツ工業は2016年4月4日、2人乗り軽オープンスポーツカー「コペン」を一部改良したと発表した。今回の改良では、コペンの最大の特徴である内外装着脱構造「DRESS-FORMATION」を活用して、樹脂外板の塗り分けでより個性のある外観に仕上げた「カラーフォーメーション type A」を追加した。
カラーフォーメーション type Aは、「ブラックマイカメタリック」を基本ボディカラーとして、フロントグリルと両サイドのロッカー、リアバンパーの樹脂外板の一部を「マタドールレッドパール」に塗り分けている。これにより、フロントグリル中央部と車体両側の底部に赤色のワンポイントが入る。メーカーオプションとして提供され、税込み価格は3万2400円。
これまでコペンは、電動開閉式ルーフの素材感とカラーをラッピングで変更できる「Dラッピング」を提供してきたが、今回のカラーフォーメーション type Aにより、電動開閉式ルーフ以外の部分にも異なるカラーを組み入れることが可能になった。なおDラッピングの税込み価格は5万4000円である。
この他、「ローブ」「セロ」「エクスプレイ」の3モデル全てで、ブラック、ベージュ、レッドを基調とするインテリアパックを選択できるようになった。また、ローブとセロ用のデザイン16インチアルミホイールをエクスプレイに、エクスプレイ用のデザイン16インチアルミホイールをローブとセロで選択できる。これらはメーカーオプションで設定できる。
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