業務用食品製造企業、ERPデータの分析・集計ツールを導入:製造IT導入事例
ウイングアーク1stは、丸善食品工業がERPに集約される売り上げや在庫、原価などのデータを分析・集計するためのBI基盤として、同社のBIツール「Dr.Sum EA」と「MotionBoard」を採用したことを発表した。
ウイングアーク1stは2016年12月20日、丸善食品工業が同社のBI(ビジネス・インテリジェンス)ツール「Dr.Sum EA」と「MotionBoard」を採用したことを発表した。ERPに集約される売り上げや在庫、原価などのデータを分析・集計するためのBI基盤として採用した。
丸善食品工業は、飲食店向けの業務用調味料などを製造する食品製造企業。売り上げや仕入れ、在庫、生産、原価などのデータを活用するため、データ基盤の段階的な構築を進めている。その一環として今回、基幹システムの蓄積データを分析・集計するためのツールとして、集計・分析プラットフォームのDr.Sum EAを採用。Excelインタフェースでデータを分析・収集でき、社内で統一した指標で予実管理や経営の意思決定ができる環境を整備した。
また、経営・管理指標の推移や売れ筋商品のトレンドなど、BIツールで得られたデータをリアルタイムに可視化するツールとしてMotionBoardを採用した。ダッシュボードやチャートでデータを把握でき、Webサイトでどこからでも確認できるため、全社でのガバナンスを有効にしながらさまざまなデータ提供が可能になった。各営業担当者が営業所別の予算進捗を確認したり、他の営業担当者と成績を比較することもできるという。
これらの導入により丸善食品工業では、経営層から営業、製造部門まで、全社横断の情報を適切に把握し、さまざまな判断が素早く行える環境が整ったとしている。
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