機械設備を簡単にIoT化しモニタリングできるソリューションを連携:製造ITニュース
ウイングアーク1stは、同社の情報活用ダッシュボード「MotionBoard」とシムトップスの機械設備管理システム「MC-Web CONTROLLER」を連携すると発表した。旧式の機械設備でも簡単にIoT化でき、リアルタイムモニタリングが可能になる。
ウイングアーク1stは2016年7月21日、同社の情報活用ダッシュボード「MotionBoard」とシムトップスの「MC-Web CONTROLLER」の新バージョンを連携すると発表した。
シムトップスのMC-Web CONTROLLERは、機械設備の稼働・進捗を管理するシステム。新バージョンでは、ネットワークにつながらない旧式の機械設備でも、大きな投資や生産停止を伴う工事をすることなくネットワークに簡単に接続し、詳細な稼働情報を取得できるようになる。
メーカー、機械、機種を問わず、利用者自身で取り付け可能で、設備の入れ替えや移動があっても簡単に付け替えできる。また、従来のポーリング方式での稼働情報取得とは異なり、事象発生時のみ情報取得が可能で、かつ事象の抜けがなく正確にデータを収集できることが特長だ。
ウイングアーク1stのMotionBoardは、豊かなチャート表現によりさまざまな情報を可視化でき、ノンプログラミングで分析環境を構築できるダッシュボードだ。最新版では、IoT(モノのインターネット)データのリアルタイムでの可視化に対応した。モノやセンサーなどのIoTデータとシームレスにつなぐためのリアルタイム用API(Application Program Interface)を公開し、MQTT(IoTに適した通信プロトコル)にも対応する。
MC-Web CONTROLLERとMotionBoardの連携により、工場のレイアウト図やチャートなどを使った、設備状態のリアルタイムモニタリングが可能になる。異常検知の精度向上だけでなく、生産計画とひもづけた稼働管理や、過去インシデントとの比較ができる保全管理、工程進捗別の原価管理など現場データを広く活用できる。大型モニターに表示すれば、現場の作業者が状況を共有することも可能だ。
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