IoTアプリケーションのセキュリティを強化するIoT対応製品スイート:組み込み開発ニュース
英ARMは、IoTに対応する製品スイートを発表した。IoTアプリケーションのセキュリティをチップからデバイス管理まで効率的に確保するものだ。
英ARMは2016年10月26日、IoT(モノのインターネット)に対応する製品スイートを発表した。同パッケージにより、セキュリティ、効率性、低消費電力接続、デバイスライフサイクル管理を提供する。
今回発表されたテクノロジースイートは、IoTアプリケーションのセキュリティをチップからデバイス管理まで効率的に確保し、ARMのエコシステムを強化するものだ。
ARM Cortex-M23とCortex-M33は、ARMv8-Mアーキテクチャをベースとした組み込みプロセッサ。制約の厳しいIoTノードに、実証済みのセキュリティ基盤ARM TrustZoneを提供する。また、Cortex-Mプロセッサに最適化したARMシステムIP群により、シリコン設計において、複数のIoTアプリケーションの開発期間を短縮できる。
次世代ARM Cordio無線接続IPは、Bluetooth5および802.15.4ベースのZigBee、Thread規格に対応。開発者は、複数の製造会社が生産する各種プロセスノードの標準無線実装を選択できる。
さらに、ARM mbed IoTデバイスプラットフォームにmbed Cloudが追加された。mbed CloudはセキュアなIoTデバイス管理に対応する規格/クラウドベースのSaaSソリューションだ。OEM機器メーカーは、mbed Cloudを用いることで複雑なネットワーク上でのデバイスの接続、更新、セキュリティ確保などが容易になる。
Artisan IoT POP IPは今回、TSMC 40ULPプロセステクノロジーに対応したため、Cortex-MプロセッサをベースとするSoCの開発と実装が迅速化できる。また、その革新的なロジック/メモリアーキテクチャ機能により、実装面積を最小化し、消費電力を抑えた設計を可能にする。
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