ニュース
従来比2倍の長距離検出を可能にした生産ライン向け近接センサー:FAニュース
ケーメックスは、スイスのCONTRINEXが製造する近接センサー「700」シリーズを発売した。継ぎ目のないステンレスの一体構造を採用し、衝撃に強く、検査対象物との衝突などによる故障も軽減できる。
ケーメックスは2016年11月1日、スイスのCONTRINEXが製造する近接センサー「700」シリーズを発売した。自動車生産ラインの加工工程に設置することで、生産設備が停止するリスクを低減し、生産ラインの安定稼働につながる。サイズは、M8、M12、M18、M30の4種で、埋め込み可(シールド)と埋め込み不可(非シールド)の2つの取り付けタイプをそろえた。価格はオープンである。
センサー部である検出面も含め、継ぎ目のない一体構造を採用した。衝撃に強く、検査対象物との衝突などによる故障も軽減できる。ステンレス製のため、検出面にスパッタが溶着しにくく、メンテナンス性も向上した。保護等級構造はIP68+IP69Kとなっている。
検出能力にも優れ、一般的なセンサーに比べて2倍の距離まで検知できる。シールドタイプでは、M12、M18、M30でそれぞれ6mm、10mm、20mmの長距離検出が可能だ。また、非磁性体のアルミの検出時にも、鉄の検出時と同等の距離でアルミを検出できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- いまさら聞けない IO-Link入門
インダストリー4.0などによりスマートファクトリーをはじめとする工場内IoTが注目を集める中、大きなカギを握る技術として注目度を高めてきているのが「IO-Link」です。製造現場のさらに末端情報を担うセンサーやアクチュエータからの情報取得を可能とするIO-Linkとは何かを、本稿では分かりやすく紹介します。 - オムロンがスマート化を加速、FA製品完全IoT化に向けた第1弾製品発売
オムロンは、生産設備のIoT化を実現する「IO-Link」対応FA製品の第1弾製品群を発売する。同社では全てのFA製品のIoT化を進める方針を示している。 - 従来比5倍以上の応答速度を備えた近接覚センサーを開発
日本精工は、物体までの距離と位置を広範囲・高速で検出する、近接覚センサーを開発した。ロボットが人に接近したことを確実に検出し、人に触れる前に動作速度を下げて停止できる。 - モノのインターネットを再考する
IoTがその現実性について語られるようになった2015年、その基本概念を再考する機運が高まっています。「センサー」「仮想化」「フォグ」などの観点から、IoTを再考してみましょう。 - 耐油実力値4年を実証したセンサーやスイッチなど200機種を発売
オムロンは、自動車の生産ラインで使われる切削油に対して、耐久性を高めたセンサーやスイッチなどの「耐環境シリーズ耐油コンポーネント」200機種を発表した。全機種で、耐油実力値4年を実証している。