ノンプログラミングでIoTアプリを開発できる、DIY型のIoT開発も可能に:製造業IoT(3/3 ページ)
インフォテリアが、IoTソフトウェア基盤事業に参入する。第1弾製品となるIoTアプリをノンプログラマブルで開発/配布できる「Platio」を発表するとともに、Platioを用いた「DIY型IoT」開発環境の構築を目的にハードウェアベンチャーのCerevoとも協業した。
Cerevoとの協業で「DIY型IoT」開発へ
インフォテリアはPlatioの発表に合わせてCerevoとの協業も発表した。Cerevoは2015年7月、小型IoT機器開発向けモジュールBlueNinjaを発表している(関連記事:「試作即量産」重さ2gのBLE搭載超小型IoTモジュール、Cerevoより)。今回の協業では、PlatioからBlueNinjaのプロファイルへワンタッチで接続できるようにし、PlatioによるノンプログラマブルのIoTアプリ開発のフレームワークをBlueNinjaにも展開できるようにする。
会見に登壇したCerevo社長の岩佐琢磨氏は「1年前に発表したBlueNinjaへの問い合わせは多く、工場での計測や、機械の作動状況監視などに利用されている。これまでは、コンサルティングなども含めて顧客に対応していたが、それだと開発にどうしてもお金や時間がかかってしまう。そこで“DIY(Do It Yourself)”でIoT開発をやってみてはどうかというコンセプトでインフォテリアと協業することにした。実際に、PlatioとBlueNinjaを使えば、従来よりもはるかに簡単にIoTの開発ができる」と述べる。
Cerevoは、今回の協業をきっかけに、BlueNinjaのカスタマイズやコンサルティングといったサービスを本格的に立ち上げたい考えだ。
イフラボには100種以上のIoT機器を配置
報道陣に公開したイフラボは、総面積530m2に100種以上のIoT機器を配置する予定。「国内で最も市販IoT機器がそろったスペースになる」(平野氏)という。
設置されるIoT機器のメーカーを代表して、スマートロック「akerun」で知られるフォトシンス代表取締役の河瀬航大氏も会見に参加した。また、イフラボには、インフォテリアが森林保全活動で提携している熊本県小国町の「小国杉」が用いられている。
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