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ノンプログラミングでIoTアプリを開発できる、DIY型のIoT開発も可能に製造業IoT(2/3 ページ)

インフォテリアが、IoTソフトウェア基盤事業に参入する。第1弾製品となるIoTアプリをノンプログラマブルで開発/配布できる「Platio」を発表するとともに、Platioを用いた「DIY型IoT」開発環境の構築を目的にハードウェアベンチャーのCerevoとも協業した。

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「Platio」の価格は月額数万円を想定

 Platioは、IoTアプリ開発がなかなか進みづらい現状分析から生まれた製品だ。インフォテリアネットサービス事業本部 マーケティング部 部長の松村宗和氏は「これまでは、クラウド開発、アプリ開発、機器メーカーという異なるスキルの保持者が密接に協力・調整しなければ、IoTアプリの開発や、その機敏な改善は難しかった。IoTアプリをノンプログラミングで開発できるPlatioは、その協力・調整が不要で、どの関与者も自分の強みを生かしながら、アプリ開発と機敏な改善を実現できる」と説明する。

IoTアプリ開発が難しい理由どの関与者も自分の強みを生かせる IoTアプリ開発が難しい理由(左)。関与者による密接な協力・調整が必要だった。ノンプログラミングで開発できる「Platio」を使えば、どの関与者も自分の強みを生かせる(右)(クリックで拡大) 出典:インフォテリア

 Platioでは、IoTアプリを開発してしまえば、運用するためのクラウド環境も自動で準備する。現場でのIoTアプリ活用の結果を、アプリ開発側に即座に反映して改善し、再配布することで「小さく早く回す」というアジャイル開発のサイクルを進めらるわけだ。

「Platio」は「小さく早く回す」アジャイル開発が可能
「Platio」は「小さく早く回す」アジャイル開発が可能(クリックで拡大) 出典:インフォテリア
「Platio」によるIoTアプリの開発イメージ「Platio」によるIoTアプリの開発イメージ 「Platio」によるIoTアプリの開発イメージ。あらかじめ用意されたテンプレートを選択するだけでアプリを開発できる。現時点でテンプレートは14種類だが、2017年1月下旬の発売時までにさらに増やす計画だ。テンプレート選択後に、データ構造やビューのカスタマイズも簡単に行える(右)(クリックで拡大) 出典:インフォテリア

 なお、エー・アンド・デイの血圧計「UA-651BLE」、体温計「UT-201BLE」、体重計「UC-352BLE」、Cerevoの小型IoT機器開発向けモジュール「BlueNinja」、Senicの「Numio」、Texas Instrumentsの「SimpleLink SensorTag」などについては、Platioにあらかじめ通信仕様(GATT)が組み込まれているので、ワンタッチで接続できる。この他、Continua準拠のヘルスケアデバイスのように標準化されているものもワンタッチ接続が可能なようにしていく。「通信仕様を独自に定めている場合には、カスタマイズで対応することになるだろう」(松村氏)。

現時点で「Platio」に対応するIoT機器
現時点で「Platio」に対応するIoT機器(クリックで拡大) 出典:インフォテリア

 開発したアプリは、iPhone、iPadといったiOS端末で利用できる「Platio」アプリ上で運用することになる。顧客側でネイティブアプリにしたい場合は、別途の開発が必要になる。

 現在は無償の評価版提供の段階となっており、PlatioのWebサイトから申し込むことができる。2017年1月下旬から有償での製品提供を始める予定。価格については「サブスクリプションモデルを予定しており、月額数万円程度に抑えたい」(松村氏)としている。

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