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インダストリー4.0における4つの疑問点とその解答:IVI公開シンポジウム2016秋(2)(4/4 ページ)
「つながる工場」実現に向け、製造業、製造機械メーカー、ITベンダーなどが参加する「Industrial Value Chain Initiative(IVI)」が取り組みの進捗状況を紹介するIVI公開シンポジウムを開催。本連載では、同シンポジウムの内容を紹介する。第2回はIVIエバンジェリストであるアクセル・ザーレック氏のインダストリー4.0への疑問点を解説についてお伝えする。
インダストリー4.0は国家的アプローチ?
インダストリー4.0はもともとドイツ連邦政府の「新ハイテク戦略」の一環として生まれたもので、国家プロジェクトだといえる。プラットフォーム インダストリー4.0などの各種委員会に行政部門も参画しており、強い影響を及ぼしていることは事実である。しかし「ドイツ連邦政府が主導する取り組みだけで成り立っているわけではない」とザーレック氏は主張する。
例えば、ZVEI(ドイツ電気・電子工業連盟)とアーヘン工科大学が取り組む「openAAS」やフラウンホーファーIOSB研究所と韓国の研究機関による取り組みである「Smart Factory Web」など、さまざまな取り組みが民間主導でも行われている。
ザーレック氏は「インダストリー4.0の取り組みにとって、ドイツ連邦政府のリーダーシップは大きな意味を持つが、全てがトップダウンではなく、その活動は多岐にわたっている」と述べている。
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