2つの「YAMAHA」が謎の“音響装置”を開発「未体験の移動感覚」:車両デザイン
ヤマハとヤマハ発動機は、仲間と乗って音の動きを操作し、聴いて体験する音響装置「&Y02」を発表した。両社の合同デザイン展「Two Yamahas, One Passion〜デザイン展 2016〜」で初公開する。
ヤマハとヤマハ発動機は2016年9月21日、仲間と乗って音の動きを操作し、聴いて体験する音響装置「&Y02」を発表した。両社の合同デザイン展「Two Yamahas, One Passion〜デザイン展 2016〜」(六本木ヒルズ大屋根プラザ、同年10月7〜10日)で初公開する。
両社は、楽器や音響機器のデザインと、二輪車などモビリティのデザインが融合し得る可能性を探り、ヤマハとヤマハ発動機で共通する”ヤマハらしさ”を体現する作品の創出を行うプロジェクト「&Y」を進めている。
今回初公開する&Y02は、&Yの第2弾作品となる。モビリティを操る所作で音楽を変化させ、音場を動かせるので、空間内の鑑賞者に対し音による未体験の移動感覚を提供できるという。無限につながっていくようなループ状の造形で構成され、楽しさが外に向かうようなシートレイアウトが特徴のデザインになっている。
2年連続の開催となる今回の合同デザイン展は、“Rejoice(愉悦)”をブースコンセプトとしている。&Y02の他、ヤマハ、ヤマハ発動機両社のデザインコンセプトモデルや製品を計10点展示する。
ヤマハ、ヤマハ発動機はこれまでも、同じ「ヤマハ」ブランドを使用する企業として「Two Yamahas, One Passion」をテーマにさまざまな活動を行ってきた。中でも親和性が高いデザインの分野では、お互いのデザインフィールドを交換して相互にデザイン提案を行った「project AH A MAY(プロジェクト アーメイ)」や、両社のデザイン部門が共同でコンセプトモデルのデザインを行った「&Y(アンディ)」などを合同で企画し、国内外のデザインイベントなどで積極的に展開している。
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