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ロシア工場で2車種目を生産開始:工場ニュース
トヨタ自動車は、ロシアのサンクトペテルブルク工場で「RAV4」の生産を開始した。同工場での生産は「カムリ」に続き2車種目となり、年間生産能力が5万台から10万台程度へと増強する。
トヨタ自動車は2016年8月22日、ロシアトヨタのサンクトペテルブルク工場で、「RAV4」の生産を開始した。生産に伴う投資額は約148億円(97億ルーブル)で、新たに約800人を雇用する予定だ。
同工場では「カムリ」を生産しており、RAV4は2車種目となる。これにより同工場の年間生産能力は5万台から10万台程度へと増強。生産されたRAV4は、ロシア国内のほか、カザフスタンとベラルーシに輸出される。
RAV4がロシアに導入されたのは2002年で、それ以来コンパクトSUVセグメントをけん引する車種として、市場で高く評価されてきたという。現在、ロシアにおけるトヨタの全ラインアップの中で、最も販売台数が多い車種がRAV4であり、2013年には同工場での生産が決定していた。
サンクトペテルブルク工場の敷地面積は約224万m2。2016年7月末時点で約1900人の従業員が働いている。
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