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進む製造業のサービス化、アクアとマイクロソフトが家電IoTで協業製造業がサービス業となる日(2/2 ページ)

アクアと日本マイクロソフトは、家電IoT分野で協業することを発表した。第1弾としてコインランドリー向けのIoTサービスを2017年度から開始する。

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協業第1弾サービスはIoTコインランドリー

 これらの理由による協業の第1弾の成果が「ITコインランドリー」である。両社では2017年中にサービス開始を計画する。

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アクアの描くIoTコインランドリー 出典:アクア

 アクアでは、以前からICT(情報通信技術)を活用したコインランドリー向けの機器提供およびサービスを展開してきたが、従来はオンプレミスでデータを管理する形で、個々のコインランドリーオーナーに向けたサービスとなっていた。

 今回、新たに日本マイクロソフトとの提携により実現するのはMicrosoft Azureによるクラウド基盤での情報管理および分析である。人工知能機能を含めたビッグデータ分析を行うことにより、新たな製品機能をの開発やビジネスモデルの開拓に活用する。

 アクアの山口氏は「従来もオーナーへの稼働率のレポートや、エンドユーザーへの仕上がり時間の告知などのサービスは行ってきていた。しかし、クラウド基盤により詳細なビッグデータ分析が行えるようになることで『声なきユーザーの潜在ニーズを拾う』ようなことが可能となる。本当のユーザーオリエンテッドな製品の開発を進めることが可能になる」と述べている。

 クラウド基盤などとともに、情報分析やビジネスモデル策定についても日本マイクロソフトとアクアで共同で組織を作る計画。新たな製品やサービス、ビジネスモデルなどを創出できるように共同で取り組んでいく。

業務用だけでなく一般家電にも今後展開予定

 第1弾は業務用であるコインランドリー向けのサービスを計画しているが、今後は「家庭向けの洗濯機や他の家電製品にも広げていく計画。今回の協業を軸に顧客価値を生みだせる仕組みを見つけていく」と山口氏は述べている。また、今回はアクアの日本だけに向けた協業だが、今後の動向次第ではASEANなどの管轄地域への展開も視野に入れているという。

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