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進む製造業のサービス化、アクアとマイクロソフトが家電IoTで協業製造業がサービス業となる日(1/2 ページ)

アクアと日本マイクロソフトは、家電IoT分野で協業することを発表した。第1弾としてコインランドリー向けのIoTサービスを2017年度から開始する。

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 アクアと日本マイクロソフトは2016年9月7日、家電IoT(Internet of Things、モノのインターネット)分野で提携することを発表した。第1弾としてコインランドリー向けのIoTサービスを2017年度から開始する。

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アクア 日本代表 執行役員COOの山口仁史氏(左)と日本マイクロソフト株式会社 代表取締役 社長の平野拓也氏

3つの課題に苦しむ家電メーカー

 アクアは、世界最大の生産シェアを誇る家電メーカーである中国ハイアールのグループ企業である。旧三洋電機の白物事業を承継しており独自の製品開発機能を持つ一方で、ハイアールグループの日本とASEANにおける地域統括本部機能を持つ。日本では主に、洗濯機、冷蔵庫、小物家電を軸として取り組む。

 家電メーカーが抱える課題は、全世界共通で存在しており、それは世界最大の家電メーカーのハイアールグループであるアクアでも同じである。アクア 日本代表で執行役員 COOの山口仁史氏は「家電メーカーには、グローバル化によるコスト競争激化、コモディティ化の加速、新しい顧客体験の創出、という3つの課題を抱えている。こうした状況を打開するには『イノベーション』により、新たな価値を生み出すことが必要になる」と背景を説明。このイノベーションの1つとして「家電のIoT化は大きなテーマだ」(山口氏)としている※)

※)関連記事:IoTによる“家電ビジネス革命”は実現するのか

 家電へのIoT活用については「既存のコア事業においてデータをフィードバックすることにより、よりよい製品やサービスを作るという方向と、イノベーションで新しいビジネスやビジネスモデルを作り出す方向の2つの柱が考えられる」と山口氏は述べる。

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アクアが考える家電IoTの意味 出典:アクア

 これらを実現するために日本マイクロソフトと協業を決めたという。日本マイクロソフトでは、新たなデジタル技術によりビジネスを変革するデジタルトランスフォーメーションを推進しているが、その基軸となるクラウド基盤「Microsoft Azure」を中心に家電のデジタル化を通じたサービスモデルの構築などを支援していく。

 日本マイクロソフト 代表取締役 社長の平野拓也氏は「IoTを活用したデジタルトランスフォーメーションはマイクロソフトだけでできるわけではない。マイクロソフトには177社のIoTパートナーが存在するが、協力によりエコシステムトータルでの価値を訴えていく」と述べている。

 アクアの山口氏は日本マイクロソフトをパートナーとして選んだ理由として「セキュリティの高さと、拡張性、エコシステムも含めた総合的な将来性という3つがポイントとなった」と述べている。

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