ニュース
ドローン向け気象情報サービス、低空に特化した気象情報を提供
Queen Bee and Droneと気象海洋コンサルタントが、ドローン向け局地気象情報サービスの提供を開始する。
Queen Bee and Droneと気象海洋コンサルタントは2016年7月8日、ドローン向け局地気象情報サービスの提供に向け協業すると発表した。地表から150メートルという低空の風速及び降水情報を提供することで、ドローン運用の助けとする。
利用範囲の拡大しているドローンだが、ドローンはその性質上、風向きを含む天候の影響を強く受ける。一般的な天気予報はドローンにとって範囲が広すぎ、航空気象情報は航空機よりも低空を飛ぶドローンでの利用にそぐわないという課題があった。
漁業関係者などへ気象情報を提供する気象海洋コンサルタントは、気象庁から提供されている気象数値データを基に地形データを加味した局地予報のノウハウを有しており、Queen Bee and Droneの持つドローン運用ノウハウとあわせて、ドローン運用にマッチした気象情報を提供する。
提供する情報は大きく分けて、10日先までを予測する「長期計画用気象情報」、3日先までを3時間単位で予測する「短期計画用気象情報」、限定されたエリアながら20分ごとで予測する「ローカル気象情報」の3つ。2016年7月からは静岡県を中心とした東海地区を対象に試験提供を開始し、本サービス開始の際には全国をカバーする予定としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- トライポッドワークスがドローン飛行に関する包括許可を取得
トライポッドワークスがドローンに関する、人口集中地区および夜間飛行の包括的飛行許可を国土交通省より取得したと発表した。 - 「柔らかい産業用ドローン」がスタジアムを舞う
ドローンとバルーン、2つの無人機の“いいとこ取り”を目指した産業用ドローンをパナソニックが「先端コンテンツ技術展」に出展している。 - 除染除去物の定期点検をドローンで、「実用レベルで日本初」の規模
福島県南相馬市で行われいる除染作業で発生した除染除去物、その監視にドローンが利用される。1箇所3000平方メートルの置き場を上空から監視、置き場は160箇所まで増える予定。 - 東京ドーム19個分の土量測量を3分の1の工期で、産業用ドローン活用
エアロセンスが岩手県南三陸町の震災復興作業現場に産業用ドローンを投入。従来工法比3分の1という短期間での造成図作成と土量測定を完了したと発表した。 - 上空1000メートルの高層気象観測をドローンで
日本気象協会が、京都大学 防災研究所と共同で実施していたドローンによる高層気象観測技術の研究結果を発表した。上空1000mの高層観測にも有効性が認められ、将来的には火山ガスや大気汚染の観測にも利用できる可能性が示された。