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「宇宙接着剤」で月面探査を支援

民間宇宙探査チーム「HAKUTO」と接着剤のセメダインがパートナー契約。セメダインは月面探査機にて利用できる、いわば“月面対応接着剤”の開発・評価で協力する。

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HAKUTOのローバー(フリフライトモデル3)
HAKUTOのローバー(フリフライトモデル3)

 民間企業による月面探査を競う国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE」に参加している日本の民間宇宙探査チーム「HAKUTO」を運営するispaceと接着剤のセメダインが2016年6月23日、コーポレートパートナー契約の締結を発表した。セメダインはHAKUTOが開発している月面探査機にて利用できる、いわば“月面対応接着剤”の開発・評価で協力する。

 材料と材料を接着する接着剤は宇宙ロケットにも利用されており、H-IIロケットの製造に携わった川崎重工業のWebサイトにも、H-IIロケットの衛星フェアリングについて「非常に薄いスキンと軽量アルミハニカムコアを接着剤で貼りあわせたサンドイッチ構造」と記載されている(川崎重工業:H-IIロケット衛星フェアリング接着構造部品の製造技術)

 HAKUTOが開発中の月面探査機においても、内部電子部品の固定用はもちろんのこと、振動や月面の砂(レゴリス)の侵入による誤動作を防止するためのコーティングやソーラーセルのボディーへの固定用にも接着剤が用いられる予定となっている。セメダインは探査機に利用される接着剤の開発、振動や真空、温度変化への耐性と作業性評価についてHAKUTOと連携していくとしている。

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