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KDDIが民間月面探査に協力、「HAKUTO」とパートナー契約

民間企業による月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」に挑戦中の日本チーム「HAKUTO」にKDDIが協力。月面探査を通信面からサポートする。

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 民間企業による月面探査を競う国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE」に参加している日本の民間宇宙探査チーム「HAKUTO(ハクト)」は2016年3月23日、KDDIとのオフィシャルパートナー締結を発表した。月面からのデータ通信にKDDIが技術協力する。

 HAKUTOが参加している国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE」は、民間で開発した無人探査機(ローバー)を月面に着陸させ、着陸地点から500m以上移動し、指定された高解像度の動画や静止画のデータを地球に送信するまでを競う。KDDIは探査機に搭載される通信システムをHAKUTOと共同開発する。

KDDI研究所の電波無響室で試験を行うHAKUTOのローバー
KDDI研究所の電波無響室で試験を行うHAKUTOのローバー

 月面におけるローバーの操作は、着陸船を経由して地球からの遠隔操作で行う。500m以上の走行はもちろん、搭載したカメラからのデータ送信にも通信は不可欠であり、通信の重要性は高い。HAKUTOは月面と地球の通信について、地上のモバイルデータ通信で利用されている周波数帯の利用を検討しており、これは「世界初」(同社)の取り組みとなる。

 両社は月面という特殊な環境下で途切れない無線通信システムの開発を始め、地球と月面のデータ送信に最適な圧縮技術の検討を進める他、開発中のローバーのフライトモデルの検証試験なども共同で行う予定としている。

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