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エンルートとJapan Drones、産業用ドローンで提携
エンルートとJapan Dronesが、産業用ドローン向けソリューションの共同開発について合意。農業や警備などに向けたシステムを構築し、海外展開も狙う。
エンルートとJapan Dronesは2016年6月14日、産業用ドローン向けソリューションの共同開発について合意したと発表した。
Japan Dronesの代表、ランディ・マッケイ氏がオープンソースフライトコントローラー「ArduPilot」をベースとした産業用アプリケーション開発チーム「ArduPilot Initiative」の一員であることから、ArduPilot Initiativeがエンルートのハードウェアに最適化された産業用システムの開発に着手することとなる。
共同開発に際しては以下の5点を主要点として掲げており、農業や測量、点検、警備、建設といった分野に向けての専用システムを開発し、これらシステムは海外での提供も狙うとしている。
- エンルートの開発する、無人航空機、無人車両、無人艇に最適化した自律制御システムの開発
- 画像処理、AI技術を用いた制御の開発(NVIDIA JETSONプラットフォーム連携を含む)
- 産業用の高信頼性フライトコントローラーやモータードライバーなどハード開発
- バッテリーとのコミュニケーション等、フライトコントローラーと周辺機器との会話システムの開発
- 開発技術者育成のための教育プログラムの開発と実施
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