“地に足の着いた雲”を実現する、「オープンフォグ」日本組織が始動:製造業IoT(3/3 ページ)
Fog Computing(フォグコンピューティング)の普及を促進する「OpenFog Consortium」が2015年11月に発足。同団体の初の地域委員会として「Japan Regional Committee」が2016年4月に立ち上がり、活動内容について紹介した。
OpenFog日本地域委員会の活動
同団体の初の地域委員会として2016年4月に設立された日本地域委員会(Japan Regional Committee)は、オープンフォグコンソーシアムの設立企業5社の日本法人が参加する他、東芝、富士通、さくらインターネットが加入。さらに2016年6月10日には新たにNTTコミュニケーションズが加盟したことが発表された。
新たに加盟したNTTコミュニケーションズの技術開発部 担当部長で経営企画物 IoT推進部を兼務している野村研仁氏は「NTTコミュニケーションズでも2015年8月にIoT推進室を作り、IoTサービスの商用化に取り組んでいる。IoTはエコシステムが重要で、エッジ、フォグ、デバイス、上流の解析システムまで、協業が必要。オープンフォグコンソーシアムの普及拡大への取り組みに関心がある」と述べていた。
IICとの違い
IoTの推進団体としては、インダストリアルインターネットコンソーシアム(IIC)が積極的な活動を進めているが、実はオープンフォグコンソーシアムの設立メンバーとほとんど重なっている※)。IICのファウンダーの1人でもあるフェダーズ氏は「IICは産業への産業向けインターネットの実装を目的としている。そのため産業カットでの垂直型の仕組みとなっている。オープンフォグコンソーシアムは、フォグコンピューティングを軸に産業の枠を超えた水平型の連携を実現できることが特徴だ。そのためIICとオープンフォグコンソーシアムは補完的な関係を築くものだと考えている」と話している。
※)関連記事:インダストリアルインターネットコンソーシアムが目指すもの
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