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日本発の無線規格「Wi-SUN」が「外」へ、FAN仕様書が公開
無線規格「Wi-SUN」を推進するWi-SUN Allianceが、Wi-SUNを屋外で利用することを目的としたFAN(Field Area Network)の仕様書を公開した。
無線規格「Wi-SUN」を推進するWi-SUN Allianceは2016年5月16日、Wi-SUNを屋外で利用することを目的としたFAN(Field Area Network)の仕様書を公開した。認証プログラムの用意も進められており、2016年中に利用可能となる見込み。
Wi-SUNはOSIの参照モデルで言うところの第1層〜第4層までの範囲を規格としてカバーしており、日本国内ではその上位層にECHONET Liteを用いた家庭内ネットワークでの利用が推進されている(省電力性を生かして農業/漁業向けや防災などへの利用も検討されており、NICTがもずく養殖での実証実験を行っている)
屋外での利用を想定したFANでは、トランスポート層にUDP/TCP、ネットワーク層にIPv6や6LoWPAN、RPL、データリンク層にIEEE802.15.4eを想定しており、メッシュネットワークでの利用にも対応する。また、IEEE 802.1xによるセキュリティ実装なども想定されている。
Wi-SUNはNICTが電気・ガス・水道などで用いられるメーターの自動検針や状況監視、動作制御などの目的で行っていた無線技術の開発がベースとなっている920MHz帯の電波を用いる標準規格。省電力性と通信距離の両立を意図しており、「単三形乾電池3本で10年以上の動作が可能で、しかも通信距離は最大500m程度」を目標としている。
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