Home IoTに特化したサービス/プロダクトを企画・開発する合弁会社を設立:製造マネジメントニュース
システムソフトとさくらインターネットは、Home IoTに特化したサービス/プロダクトの企画・開発を行う合弁会社「S2i」を設立する。その第1弾の事業として、スマートロックを提供する。
システムソフトとさくらインターネットは2016年4月20日、Home IoT(モノのインターネット)に特化したサービス/プロダクトの企画・開発を行う合弁会社「S2i(エス・ツー・アイ)」を同年5月に設立すると発表した。資本金は2000万円で、システムソフトが52.5%、さくらインターネットが47.5%を出資する。
システムソフトは、アパマンショップホールディングスのグループ会社。ゲーム市場や携帯コンテンツでシステム開発を行ってきたが、近年はIoT分野の研究にも積極的に取り組んでいる。
一方、さくらインターネットは、インターネットデータセンターを運営する企業で、インターネットインフラサービスを提供している。2016年度中に、通信環境とデータの保存・処理システムを一体化したIoTプラットフォーム「さくらのIoT Platform」の提供を予定している。
今回、両社では、Home IoT市場における戦略が一致し、新たに合弁会社を設立。その第1弾として、さくらのIoT Platform対応のスマートロックを取り扱う。スマートロックには、「さくらのIoT通信モジュール」が実装され、スマートロック自体が3G/LTE回線を通じてさくらのIoT Platformに接続できる。両社では今後、アパマングループとの業務提携(予定)を通じ、未入居物件への設置・稼働を目指す。
スマートロックが稼働すれば、空室時は防犯対策や仲介業務における貸鍵業務を軽減し、入居者には鍵の開閉管理・防犯通知・貸鍵機能が提供可能になるという。また、室内で利用されるIoT機器から生じるセンシティブなデータをさくらのIoT Platformの閉域網内で保存・活用できるため、セキュリティの高いネットワークを提供できる。
スマートロックとの通信プロトコルおよびAPIは、今後パートナーとなるスタートアップ企業やメーカーなどに提供し、Home IoTでのさまざまなIoT機器の通信Gatewayとして活用していく予定だ。
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