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脱“指示待ち”へ、エッジが自律する完全自動化ラインを出展したSAPハノーバーメッセ2016(2/2 ページ)

SAPは、ハノーバーメッセ2016において、個別のデザインのキーホルダーを完全自動生産するデモラインを出展。産業用ロボットなど汎用製品の組み合わせで実現した他、MESの指示を毎回取得するのではなくエッジを完全に自律化させ、高速作業が可能となった様子を示した。

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MESの情報を毎回取りに行かない

 これらの複雑な作業を実現するには、従来はエッジ部分のコントローラーに毎回MES(Manufacturing Execution System、製造実行システム)から指示を出す。もしくはコントローラーからMESの情報を毎回取りに行くというような作業が必要となり、プログラムなどが複雑になる他、システムとしても無駄が多く発生するような状況となっていた。

 さらにさまざまな汎用機器を活用するということになれば、それぞれの機器などにひもづくシステム環境が存在し、これらの異種システム環境で生み出されるデータを統合して管理する必要が生まれてくる。

 しかし、今回SAPが出展した生産デモラインでは「SAP Plant Connectivity」という情報連携ツールを利用することで、異種環境を吸収した他、エッジ側のコントローラーにMESの作業計画を移すことができるために、エッジ側が完全に自律的に作業が行えるようになったという。

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SAP Plant Connectivityのシステムイメージ図(クリックで拡大)出典:SAP

 ブース担当者は「基本的には設定を行うだけで大丈夫で、複雑なコードを書くことなくラインの構築が可能だ。マスカスタマイゼーションの実現には現場に大きな負担が必要だと思われるかもしれないが、今回のデモではより簡単に実現できるということを示した」と述べていた。

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