「つながる工場」の現実的なメリットを見せたボッシュ:ハノーバーメッセ2016(1/2 ページ)
ドイツのRobert Boschは、ハノーバーメッセ2016において、「つながる工場」の価値を示すさまざまなソリューションを紹介した。
ドイツのRobert Bosch(以下、ボッシュ)は、ハノーバーメッセ2016(2016年4月25〜29日、ドイツ・ハノーバーメッセ)において、「つながる工場」の価値を示すさまざまなソリューションを紹介した。
ボッシュはスマートファクトリー領域において、ドイツのインダストリー4.0の推進企業である一方で、米国のインダストリアルインターネットコンソーシアム(IIC)での活動も積極的に行っている企業だ。IICでは、テストベッド(実証の場)として、多くの企業と協業を進めている。
ボッシュでは、これらのさまざまな企業との協業や実証を進める中で、あくまでも「人」をメインプレーヤーとしたスマートファクトリーを推進することを目指す。ハノーバーメッセの「つながる工場」を示したブースでは、これらを実現するさまざまなソリューションを紹介している。
サプライチェーン上のモノ1つ1つをリアルタイムで管理する時代に
IoT(Internet of Things)を分かりやすい形で利用した新たな仕組みとして紹介したのがセンサーソリューション「TraQ」(Track Quality)である。同システムは、製品のパッケージや製品本体、コンテナなどに埋め込まれたセンサーを利用し、輸送中の温度、振動、明るさ、湿度など品質に関連した情報を記録。ボッシュのIoT情報基盤である「Bosch IoT Cloud※)」に集めて管理する。クラウド上にあるボッシュのソフトウェアアプリケーションがその測定値を許容レベルと比較し、問題があった場合には顧客やサプライヤー、サービスプロバイダーにリアルタイムで通知と警告を送るというものだ。
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損害が発生した位置とその原因をすぐに把握できるため、精密機器の輸送で大きな力となる他、配送が遅れる場合に早い段階で顧客に連絡し別の手配方法などを考えることもできる。今回紹介したセンサーは2017年の発売を予定しているという。
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