ホンダが新型SUVで中国攻略へ、「Type R」のターボエンジンや8速DCTを搭載:北京モーターショー2016
ホンダは、「北京モーターショー2016」において、ホンダとAcura(アキュラ)の両ブランドでそれぞれ新型SUVを世界初公開した。ホンダの中国市場におけるフラッグシップSUVとなる「AVANCIER(アヴァンシア)」は「シビック Type R」と同じ排気量2.0lの直噴ターボエンジンを、アキュラの小型SUV「CDX」は8速DCTを搭載する。
ホンダは2016年4月25日、「北京モーターショー2016」(一般公開日:2016年4月29日〜5月4)において、ホンダとAcura(アキュラ)の両ブランドでそれぞれ新型SUVを世界初公開した。ホンダは中国国内で最上級となる「AVANCIER(アヴァンシア、中国名:冠道(Guandao)」、アキュラはコンパクトサイズの「CDX」となる。成長が鈍化しつつある中国市場だがSUVは高い成長を示している。ホンダは、2つのブランドから新型SUVを2016年内に投入することにより中国市場での成長を続けたい考えだ。
同社社長の八郷隆弘氏は「2015年は中国市場で100万台の販売を達成した。2016年はさらなる飛躍の年ととらえ、ハイブリッド車やターボエンジンを投入し、現地化をさらに加速させる」と語る。
「アヴァンシア」のエンジンは「シビック Type R」と同じ2.0lターボ
アヴァンシアは、上質な走りと広々とした室内空間を持つ、中国におけるホンダの新たなフラッグシップSUVとなる。中国で販売する車両としては初めて排気量2.0lの直噴ターボガソリンエンジンを搭載する。同エンジンは「シビック Type R」に搭載されていることで知られる。この他、運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」など先進技術を採用しているという。
アヴァンシアの発売は2016年中を予定している。販売は広汽本田汽車販売有限公司が行う。
8速DCT採用の「CDX」は中国現地で生産
一方、アキュラの「CDX」は、中国市場をメインターゲットとした小型SUVとなる。アキュラのデザインテーマである「Acura Precision Concept」を核とした「エモーショナルでシャープなスタイリングや走行性能/環境性能といった革新的技術、そしてSUVの高いユーティリティー性を高次元で融合させた」(ホンダ)という。
パワートレインは、排気量1.5lの直噴ターボガソリンエンジンに、8速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を組み合わせる。ホンダはアキュラブランドの「TLX」でも8速DCTを採用しているが、TLXのエンジンは排気量2.4lの直噴ガソリンエンジンで、8速DCTは「世界初」(同社)とするトルクコンバータ付きだった。
CDXは中国現地で生産される。生産工場は広汽本田汽車有限公司の増城工場(広州市)で、2016年7月に広汽本田汽車販売有限公司から発売される予定だ。
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