「CR-V」「HR-V」の次は「DR-V」!? ホンダが中国でSUVラインアップ強化:北京モーターショー2016
ホンダは、「北京モーターショー2016」において、中国市場専用車種となるSUVコンセプト「Concept D」を基にした市販モデルを世界初公開する。Acura(アキュラ)ブランドからも新型の小型SUVを披露し、中国市場に向けたSUVのラインアップを強化する。
ホンダは2016年4月7日(現地時間)、「北京モーターショー2016」(一般公開日:2016年4月29日〜5月4日)において、中国市場専用車種となるSUVコンセプト「Concept D」を基にした市販モデルを世界初公開すると発表した。Acura(アキュラ)ブランドからも新型の小型SUVを披露し、中国市場に向けたSUVのラインアップを強化する。
Concept Dは、中国市場専用車種のデザインの方向を示すコンセプトモデルとして、2015年の上海モーターショーで世界初公開した。上質な走りと広々とした空間を追求する他、安全装備も充実させ、中国におけるフラッグシップモデルと位置付ける。
中国市場専用車種は、広汽ホンダの中型セダン「クライダー」や小型セダン「理念S1」、東風ホンダのスポーティーセダン「スピリア」、小型セダン「グライツ」の他、「シビック」ベースのセダン「シーモ」といったセダンが中心だった。
Concept Dの市販モデルにより、グローバルモデルの「CR-V」「HR-V(日本名:ヴェゼル)」や、ヴェゼルベースの中国専用モデル「XR-V」、東南アジアやインドで展開する「BR-V」などとともに、ホンダSUVのラインアップを強化していくことになる。車両名は明かされていないが、Concept DのDをとって「DR-V」といった名称になる可能性もある。
また、アキュラブランドからは中国市場をメインターゲットとする新開発の小型SUVを世界初公開する。この新型SUVは、2013年の上海モーターショーで初公開した「Acura Concept SUV-X」がベースとなる。アキュラブランドとしては初めて現地生産する。
北京モーターショー2016では、この他にも新型シビックや2016年下半期から中国で初めて生産する新型「アコードハイブリッド」、アキュラブランドも含めて幅広く展示する。
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