ホンダの高級車ブランド・アキュラの新デザインテーマは「量子の連続体」:デトロイトモーターショー2016
ホンダは、「北米国際自動車ショー2016」において、高級車ブランド・アキュラの新たなデザインの方向性を示すコンセプトカー「Acura Precision Concept」を公開。デザインテーマは「quantum continuum(量子の連続体)」だ。
ホンダは2016年1月12日(米国時間)、「北米国際自動車ショー2016」(一般公開日:2016年1月16〜24日、米国ミシガン州デトロイト)において、高級車ブランド・アキュラの新たなデザインの方向性を示すコンセプトカー「Acura Precision Concept」を公開した。
Acura Precision Conceptは、アキュラブランドの中心的価値である「Precision Crafted Performance」を具現化すべく、カリフォルニア州にあるホンダのアキュラデザインスタジオが設計した。外観は、低く広く構えたスタンス、長いフロントノーズ、深く掘り込まれたサーフェス、そして「Diamond Pentagon」と呼ぶフロントグリルが特徴となっている。
LEDヘッドランプは、有機的なフラクタル図形から構成される「Jewel Constellation」となっており、LEDリヤランプも浮き上がるようなデザインになっている。
デザインテーマは「quantum continuum(量子の連続体)」だ。センターピラーのない車両構造と観音開きのサイドドアにより、サイドシルから内装にかけてシームレスにつながるかのようなデザインになっている。
外形寸法は全長5181×全幅2133×全高1320mmで、ホイールベースは3098mm。アキュラブランドのフラッグシップセダンである「RLX(日本名:レジェンド)」が全長4982×全幅1890×全高1465mm、ホイールベースが2850mmなので、全長が約200mm、全幅が約250mm大きく、全高は約150mm低い。ホイールベースは約250mm拡大している。
なおAcura Precision Conceptは、アキュラの中核デザイナーであるMichelle Christensen氏とJohn Norman氏が担当した。両氏は、アキュラブランドに新たに加わる新型「NSX」のデザイナーでもある。
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