新型「レジェンド」はFF車ベースだから最高の四駆ハイブリッドセダンになった:エコカー技術(1/5 ページ)
ホンダの新型「レジェンド」は、エンジンルームに横置きのV型6気筒直噴エンジンとモーター内蔵の7速DCT、車両後部に2個のモーターを搭載する、3モーターのハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」を採用した四輪駆動対応のハイブリッドセダンである。SH-AWDによって自在なトルクベクタリングを実現した新型レジェンドは、ホンダが得意とするFF車ベースでなければ実現できなかったという。
ホンダが2014年11月10日に発表した新型「レジェンド」。同社フラグシップセダンの10年ぶりのモデルチェンジであるだけでなく、2013年6月に発表した「アコード ハイブリッド」、2014年12月に発表予定の「グレイス」と並んで、ホンダが打ち出しているセダン強化路線をけん引する車両でもある。
これらの新型セダンには、それぞれ車両のサイズに合わせた新開発のハイブリッドシステムが採用されている。小型のグレイスは1モーターの「SPORT HYBRID i-DCD(以下、i-DCD)」、中型のアコード ハイブリッドは2モーターの「SPORT HYBRID i-MMD」、そして大型の新型レジェンドは3モーターの「SPORT HYBRID SH-AWD(以下、SH-AWD)」を搭載している。
米国市場では、新型レジェンドの同型車であるアキュラブランドの「Acura RLX Sport Hybrid」が初のSH-AWD搭載車として2014年9月から販売されているが、国内市場でSH-AWDを搭載する車両は新型レジェンドが初となる。また、2015年内の発売を予定しているスポーツカー「NSX」もSH-AWDを採用する予定だ。
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